本を断捨離すると「自分」が見えてくる
自分の部屋が欲しいという長男に急き立てられ、親二人は本の断捨離中。
何度か本の整理はしているけれど、今回は思い切って「読んでいない積読本」も処分した。
トルストイ『戦争と平和』(一度読んだ)、『復活』(積読)、ドストエフスキー『白痴』(挫折)、スタンダール『赤と黒』(挫折)、フローベール『感情教育』(積読)、バルザック『従妹ベット』(積読)・・・等々。三島由紀夫も『花ざかりの森・憂国』、『宴のあと』以外は処分。
いつかは読みたいと思っていた教養本の数々。さようなら・・・。
そして手元に置いておきたい本たち。飯田譲治『NIGHT HEAD』、銀色夏生『つれづれノート』(途中まで)。いわゆる名作ではないけれど、もう手に入らないような本たち。昔の集英社の短編案内本とか。
昔のコバルト文庫が出てきてびっくりした。新井素子『あたしのなかに・・・』、大和真也のパラレルワールド・シリーズ。実家から持ってきていたのかー。氷室冴子さんの『雑居時代』や『クララ白書』シリーズなどがないのが残念。
こうして整理してみると、自分というものが見える。
損得抜きで得体の知れない文庫本に時間を惜しげなく費やしていた贅沢な日々。
中年を越したら、もうそんな読書はできそうにない。