教室から出て現代史を学ぼう:茂木誠『世界史で学べ!地政学』
わた:著者は大手予備校の世界史の先生。
あめ:ちょっとしたきっかけでYouTubeを拝見してともて面白かったので本を手に取ってみました。
わた:地政学とは「地理的な環境が国家に与える政治的(主に国際政治)、軍事的、経済的な影響を、巨視的な視点で研究するもの」(Wikipediaより)
あめ:「イギリス、ドイツ、アメリカ合衆国などで国家戦略に科学的根拠と正当性を与えることを目的として発達した(Wikipedia)」ってちゃんと書いてある。
わた:地理的な環境が国家に与える政治的影響ってとても面白そうだけど、結局は軍事的な影響になるんだよね。
あめ:土地は動かないから、災害も起きにくく、物流面でも有利な場所は好循環でどんどん発展するし、例えば気候に恵まれない場所はずっと過酷なまま。
わた:島国って本当に僥倖だなって思った。
あめ:メディアで紛争が報じられる国がなぜそんなにも政情が不安定なのか、少しだけどわかった気がするよ。
わた:今の世界で発展している都市ってやっぱり地政学的に恵まれている場所なんだろうね。災害に遭うことが少ないように感じるよ。
あめ:東京もなんだかんだいって大きな災害はないしね。24時間営業のお店のようにいつでも営業中。
わた:場所は大事だ。
あめ:場所は大事。
わた:私たちはよく「学校では何も教えてくれなかった」とか「教科書には書いてなかった」ってつい口にするけど。
あめ:教科書に書いてあることが恣意的なのはある程度当たり前で。
わた:現代史なんて載せられるわけない。
あめ:教科書は世の中でする勉強にはこんなものがあるよ、って知らせるカタログのようなものかなって思ってきた。
わた:興味を感じたことはきちんと自分で本を読んだりして知識を得ることが重要。
あめ:教科書から離れて。
わた:教室から出て。
あめ:中東とアフリカの歴史を読むと、今のグローバル・メディアで報道されることがむなしくなってくる。
わた:誰がどんなことを言っているか、それには実はどんな背景があるのか意識することが、紛争を眺めている私たちのまずはやるべきことかもしれないね。
本が好き!にも書評書きました。
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