『誰が袖屏風』って知ってますか:ART in LIFE, LIFE and BEAUTY展(サントリー美術館)
サントリー美術館『ART in LIFE, LIFE and BEAUTY展』に行ってきました。
ここで初めて『誰が袖屏風』というものを知りました。
「誰が袖」とは古今集の「色よりも香こそあはれとおもほゆれ誰が袖ふれし宿の梅そも」という歌からきているそうですが、誰もいない空間に誰かが脱いでかけたであろう衣や装飾品がかけられているという図案です。
この図案はこの屏風のみではなくてひとつの絵の形式(ジャンル)になっているそうです。
この「不在を愛でる」という感覚、昔の人も持っていたんですね。
現代の人が廃墟を愛でたりするのと同じ。去っていったものに思いを馳せる。
とても心打たれたので、読書ではありませんが記事にしてみました。
美術館に近接している不室屋カフェでは生麩を使った食事やスイーツが食べられます。
加賀麩とりどり膳は生麩のデザートまでついて2090円。とってもお得です。