未来は明るくない?:ユヴァル・ノア・ハラリ『21 Lessons:21世紀の人類のための21の思考』
わた:かなり衝撃的な本・・・。
あめ:AIの発展によって大量の「役立たず階級」が生まれるって。
わた:でも今でもその傾向はあるよね。市場は人手不足っていうけど、仕事につけてない人がたくさんいるわけでしょう。需要と供給が合っていない。
あめ:ロスト・ジェネレーション世代と言われている就職氷河期世代の人々でキャリアを詰めなかった人は今でも就労で苦しんでる。
わた:キャリアを積む機会もなかったのに次の仕事を得る時にキャリアを求められる。
あめ:AIの時代では人が行う仕事がかなり専門性が高いものになり、仕事に就けるのはごく一部の人々になるだろう、職を得るスタートラインにすら並べない人が大量に発生する、というのが著者の予想。
わた:・・・。
あめ:私たちが就いていた仕事もAIによって消えるリストに入ってたしねえ。
わた:あと自動運転自動車についても利他主義仕様(飛び出してきた子供を助けるために車の所有者を犠牲にする)か利己主義仕様(車の所有者の安全を優先する)か持ち主は初期設定を迫られるかもしれないって。
あめ:AIによって車や医療などがネットワークされた場合、そのネットワークはきっと共通の仕様で管理されるわけだよね。Windowsやandroidのように。いくつもの仕様がバラバラに立ち上がっていても意味ないんだから。
わた:根幹な部分が寡占状態となり、それ以外の人々はもはやネットワークの外側で指をくわえて立ちすくむしかないわけよ!
あめ:AIってただテクノロジーという存在じゃなく世界に対する認識の変更を迫るものなんだね。
わた:・・・こういう本を読んだ後は、小説を読む気がしないなー。
あめ:いや、ディストピアSFの中にヒントがあるのかも。
わた:ますます読む気がしない・・・。
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