わた☆あめ 脳内読書会

読書ブログです。ヨーロッパより帰国しました(コロナのばか~!)

奏と階段と幸福な時間:恩田陸『祝祭と予感』

わた:kindleで70%オフセール対象になっていたから買ってしまった。

あめ:40分くらいで読めてしまった・・・。

わた:蜜蜂王子のバックボーンが明かされたりして。

あめ:恩田さんのキャラクターらしく、優秀なお家のご子息でした。

わた:えーと、個人的には奏ちゃんが運命のヴィオラに出会うまでの「鈴蘭と階段」がよかったです。

あめ:一人で凝った料理を準備しながらヴィオラ選びをしてね。この複数のことを自分のペースで同時に行うって、私にとって幸福の一光景だな。

わた:どんなことがあっても料理を丁寧に作る人は、無条件に尊敬します。

あめ:作曲家の菱沼さんが主人公の「袈裟と鞦韆」も恩田さんらしい優しい視点でよかったな。

わた:やっぱり宮沢賢治ってすばらしい詩人だなってつくづく思った。「はぎしり燃えてゆききする/おれはひとりの修羅なのだ」(『春と修羅』)。

 

あめ:Amazonでの口コミはみな評価は高かったんだけど、まあ、うん・・・。

わた:『蜜蜂と遠雷』から恩田さんを読んだ人は他の恩田さんの作品は読むかなーって。

あめ:少し前に出た『歩道橋シネマ』、サンプルで読んだらすっごく面白かったよー。

わた:表紙も恩田さんらしくて素敵。

あめ:エドワード・ホッパーの絵もネットで探して見たりして。知ってるけど、恩田さんの語りを背景にもう一度、一連の絵を見ていくと、また違った見え方をする。

わた:そうやって興味を広げていく時間も至福だよね。

 

 

祝祭と予感 (幻冬舎単行本)

祝祭と予感 (幻冬舎単行本)

  • 作者:恩田陸
  • 出版社/メーカー: 幻冬舎
  • 発売日: 2019/10/02
  • メディア: Kindle版
 

 

 

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