奏と階段と幸福な時間:恩田陸『祝祭と予感』
わた:kindleで70%オフセール対象になっていたから買ってしまった。
あめ:40分くらいで読めてしまった・・・。
わた:蜜蜂王子のバックボーンが明かされたりして。
あめ:恩田さんのキャラクターらしく、優秀なお家のご子息でした。
わた:えーと、個人的には奏ちゃんが運命のヴィオラに出会うまでの「鈴蘭と階段」がよかったです。
あめ:一人で凝った料理を準備しながらヴィオラ選びをしてね。この複数のことを自分のペースで同時に行うって、私にとって幸福の一光景だな。
わた:どんなことがあっても料理を丁寧に作る人は、無条件に尊敬します。
あめ:作曲家の菱沼さんが主人公の「袈裟と鞦韆」も恩田さんらしい優しい視点でよかったな。
わた:やっぱり宮沢賢治ってすばらしい詩人だなってつくづく思った。「はぎしり燃えてゆききする/おれはひとりの修羅なのだ」(『春と修羅』)。
あめ:Amazonでの口コミはみな評価は高かったんだけど、まあ、うん・・・。
わた:『蜜蜂と遠雷』から恩田さんを読んだ人は他の恩田さんの作品は読むかなーって。
あめ:少し前に出た『歩道橋シネマ』、サンプルで読んだらすっごく面白かったよー。
わた:表紙も恩田さんらしくて素敵。
あめ:エドワード・ホッパーの絵もネットで探して見たりして。知ってるけど、恩田さんの語りを背景にもう一度、一連の絵を見ていくと、また違った見え方をする。
わた:そうやって興味を広げていく時間も至福だよね。
参加しています。